なぜ「長野カフェ」をやるのか その5

「長野カフェ」の目標は「長野県の好感度をアップする」ということ。
(我々としては、この事業を「長野県好感度アップ事業」の中の一つと位置づけています。)

もちろん、最終的には長野県に観光に来てもらったり、長野県のモノを買ってもらうところまで繋げたい。

でも、そもそも「普段は長野県のことをあんまり意識していない人」に、単にいきなり「長野県に来てください!」「長野県のモノを買ってください!」と訴えても、どう受け止められる?

毎朝、通勤電車で行き会うから、なんとなく顔は知っているっていう程度の人から、いきなり「うちに来てください!!」と告白されたら・・・、って感じに近いかもしれません(ちょっと違う?)

だから、取りあえずの「長野カフェ」の目的は、まずは「長野県に好印象を持ってもらうこと」なのです。

つまり・・・



あるいは・・・



そして、いずれは・・・



そんなに簡単にはいかないのでしょうけれど、そんなことを願っています。

※記事中の画像は、マイクロソフトのサイト「office online」のクリップアートから拝借したものです。  


Posted by 長野県庁企画課. at 2008年06月09日09:05

なぜ「長野カフェ」をやるのか その4



「長野県のブランド力の低下」という現状に対して、なんとかしなくちゃいけない。
その為には「長野県の魅力を効果的に発信することが必要」と考えて、今回の「長野カフェ」に至ったわけです(他の事業もあります。)。

というと、ちょっと一足飛び過ぎるでしょうか?

例えば、長野県は観光イベントや物産展といったものを色々やっています。首都圏をはじめ、各地で実施し、大勢の方にお越しいただいて好評を得ています。
でも、もしかしたら、来ていただいているのは、もとから「長野県」に関心がある人達ばかりなのかもしれません(100%そうではないでしょうけど。)

もしかしたら「長野県に対して、マイナスイメージは持っていなくても、でも、関心もあまりない」人達は、来ていただいていないかもしれない。チラシで、店頭で、「長野県」「信州」という文字が目に入っても、そのまま通り抜けてしまっているのかもしれない。

そう考えての「長野カフェ」です。

つまり、長野県のことを知ってはいても、普段は長野県のことをあまり意識することがない方々に、カフェという普段使いのスペースを通じて、長野県に関心と好印象を持ってもらう、というわけなのです。

「長野県」を意識していなくても、普段使っているカフェで「長野県」に接触することで、「長野県」を意識するきっかけにしてもらう。

その為には、もしかしたら、これまでとは違った長野県のイメージを見せていくことが必要なのかもしれません。
お蕎麦やおやきや温泉といった長野県のイメージだけでは、振り向かせることが出来ない人達がいるのかもしれません。
そんな人達に「長野カフェ」を通じて、長野県に好印象を抱いて貰えれば、と思います。(まだつづく)  


Posted by 長野県庁企画課. at 2008年06月06日14:45

なぜ「長野カフェ」をやるのか その3

そして、こんな調査データもあります。

カンタンに言うと、「長野県のワインは、山梨のワインより知名度や買いたいという魅力に劣る」、「長野県の日本酒は、一度飲んだ人は高く評価してくれるけれど、知らない人は知らない」という感じです。

確かに、県外の知人などからは、
「ワインってば山梨だよね」
「日本酒なら新潟。日本酒=長野とは思い浮かばない」という厳しいコメントをもらったことがあります(しかも複数)。

「長野県のリンゴって、品がイマイチで加工品ってイメージ」という発言を聞いて、「カチン」ときたこともあります。

でも、実際の品質はともかく、その人にとってはそのイメージが「長野県」。

なんとかしなきゃなりません。(つづく)


信州ブランド関連調査報告書(長野県ホームページ)  


Posted by 長野県庁企画課. at 2008年06月06日10:49

なぜ「長野カフェ」をやるのか その2

長野県のブランド力が低下しているもう一つの証拠。

それが、民間調査による「都道府県ブランドランキング」。
残念なことに、「着実に」下がっています。


サンプル調査を踏まえて色々な計算により算出している順位ですが、看過できません。

正直、トップは難しい。北海道や京都や沖縄が上位に来るのは、確かに判ります。
でも・・・、長野県民としては、「○○県や●●県よりも下なの? それはないでしょ?」って思ってしまいます。

これも、何かの理由で長野県のブランド力が下がっている、ということを意味しているのだと受け止めています。(つづく)

■ 日経リサーチ 地域ブランド戦略サーベイ  


Posted by 長野県庁企画課. at 2008年06月06日08:59

なぜ「長野カフェ」をやるのか その1

「なんで、長野県は新宿でカフェなんてやるの?」、そう感じている方も多いかもしれません。確かにそうかもしれません。「県庁=カフェ」って結び付きは、普通あんまりないでしょう。

では、なぜ長野県が「長野カフェ」をやろうと思ったのか?

一番の理由は「長野県のブランド力の低下」です。

長野県に対して県外の方が抱いているイメージって、結構いいと思います。
「観光で行ってみたい都道府県」って調査なんかだと、かなり高いところに位置づけられますし、観光は長野県の大きな産業です。
でも・・・現実は長野県にお越しになる観光客の人数は減少しています。
長野県観光地利用者統計調査より


理由は色々あるんでしょうけれど、でも、「長野県」のブランド力が低下している一つの証拠だと受け止めています。

他にも「長野県のブランド力」が低下している状況があります。(つづく)

■ 長野県観光関連統計  


Posted by 長野県庁企画課. at 2008年06月05日17:15